学校心理学大学院類型
申請条件
学校心理学関連の大学院修士課程・専門職学位課程(「学校心理学」「教育学」または「心理学」関係の研究科)において,学校心理学に関する所定の領域に属する科目の単位(注1)を修得して大学院を修了した人で,1年以上(注2)の学校心理学に関する専門的実務経験を有する人です。
※学校心理学大学院類型-見込み(修了見込者)
大学院在学中(翌年3月大学院修士課程・専門職学位課程修了見込み)で,次の3要件を全て満たしている人です。
- ①学校心理学に関する所定の領域に属する科目(注1)のうち,実習を除く5つの領域(学校心理学,教授・学習心理学,発達心理学,臨床心理学の4領域が含まれていることが望ましい)において,各1科目以上を申請の前年度までに修得済み,または申請時に履修中(単位修得証明書または成績証明書で証明する)であること。
- ②大学院修了までに残りの科目の単位修得が予定されている(履修届等で証明する)こと。
- ③大学院入学後,1年以上の学校心理学に関する専門的実務経験を行っている,もしくは大学院修了までにその実務経験が1年以上(注2)に達する見込みであること。なお,教員等の経験がある場合には,申請時直近5年以内をその実務経験として充てることができます。
備考
●学校心理学に関する専門的実務経験とは
幼児・児童・生徒等の園生活や学校生活等における心理的・教育的問題に関して,学校心理学の視点に立った専門的な心理教育的援助サービスを常勤,非常勤を問わず学校の教員や専門員として経験することです。例えば,①心理的・教育的問題に直面している幼児・児童・生徒等に関わる,教員・学校・保護者等へのコンサルテーション,②学業不振・LD(学習障害)などについての心理検査実施とそれに基づく援助計画作成およびその実践,③学校や学級不適応・不登校・いじめなどに関する相談やカウンセリング,④自己理解や進路に関する幼児・児童・生徒等への心理教育的援助など,学校心理学の知見と技法を基盤とした専門的,実際的な活動を行うことです。なお,「学校心理学に関する専門的実務経験」は,幼稚園,小・中・高等学校,特別支援学校,大学のみならず,保育所,認定こども園,専門学校,予備校などでの経験を含みます。
●(注1)学校心理学に関する所定の領域に属する科目
- 学校心理学関連の大学院修士課程・専門職学位課程においては,以下の8領域について,各1科目以上修得すること,また,実習1・実習2を修得することが必要です。実習1および実習2については,時間と内容について認定委員会が定める基準を満たすことが必要です。
学校心理学に関する8つの領域と実習,及び専門的実務経験 | 学校心理学大学院類型科目 |
---|---|
領域1 | 学校心理学 |
領域2 | 教授・学習心理学 |
領域3 | 発達心理学 |
領域4 | 臨床心理学 |
領域5 | 心理教育的アセスメント |
領域6 | 学校カウンセリング・コンサルテーション |
領域7 | 特別支援教育 |
領域8 | 生徒指導・教育相談,キャリア教育 |
実習1 | 心理教育的アセスメント基礎実習 |
実習2 | 学校カウンセリング・コンサルテーション基礎実習 |
専門的実務経験 | 学校等における実習1年 15週×2期等の授業での実習を充てることも可。その場合シラバスを提出すること。(ただし,実習1・実習2はこれに含まない) |
- 学校心理学関連の大学院に入学・在籍し学位<修士・教職修士(専門職)> を取得した場合,在籍大学院で修得できない残余の学校心理士関連科目(必要とされる科目数の半数以下)を他の大学院で科目等履修生として単位修得すれば,在籍大学院の該当単位と合わせて申請できます。博士課程に在籍する場合も同様です。
- 4年制大学や短期大学において修得した単位は認められません。
- 認定委員会による認定済科目については,ホームページ「大学院別認定科目一覧」ページにてご確認ください。
- 2011年度以前の大学院での科目は申請対象とはなりません。
●(注2)学校心理学に関する専門的実務経験の年数に関して
常勤・非常勤を問わず,週3日以上(「大学院類型の見込み者」は週2日以上」)勤務し1年間専門的実務経験を行った場合に,1年間の専門的実務経験とみなします。また,週2日(「大学院類型の見込み者」は週1日))の勤務の場合には,2年間の専門的実務経験をもって1年間の専門的実務経験とみなします。この年数の算出にあたっては,半日勤務(実働(拘束)時間4時間以上)の場合にも,1日の勤務とみなします。
なお,大学院在学中の実習も専門的実務経験とすることができます(この場合の年数の算出として,15週×2期等の計30週で1年間の専門的実務経験とみなします。)
当該の専門的実務機関等の長,または大学院の研究科長等により証明をもらい,大学院での実習をあてる場合はシラバスを添付してください。ただし,実習1,実習2はこれに含みません。
提出書類(一部)
書類の種類 | 書類の名称 | 書式 | 学校心理学大学院類型 | |
---|---|---|---|---|
見込み | ||||
A基礎書類 | 「学校心理士」資格認定申請書 | A1 | 〇 | 〇 |
履歴書 | A2 | 〇 | 〇 | |
大学院単位修得証明書(または成績証明書) | 〇 | ☆見込証明書(履修届) | ||
学校心理学大学院「学校心理学」関係単位修得申告書 | A4-1① | 〇 | 〇 | |
「大学院認定科目 総括表」(※1)またはシラバス | 〇 | 〇 | ||
在職証明書 | A6 | ※2 | ※2 | |
人物証明書(推薦書(親展)) | A7-1 | 〇 | 〇(3月提出) | |
大学院修了証明書 | 〇 | ☆見込証明書 | ||
B専門的知識・技能に関する書類 | ケースレポート(申請時直近5年以内のケース) | 〇 | 〇(3月提出) | |
スーパーバイザーの意見書(親展) | B2 | 〇 | 〇(3月提出) | |
C実務経験を証明する書類 | 学校心理学に関する専門的実務経験の実績および証明書 | C1 | 〇 | 〇(3月提出) |
- 上記の他にも受験票など提出する書類があります。詳細は該当年度の手引き及び申請書でご確認ください。
- ○および☆の書類は,必ず提出してください。ただし,「○(3月提出)」の書類は,翌年3月に提出してください。
- ☆の書類は,翌年3月に正式な証明書の提出が必要となります。
- ※1:学校心理士資格認定委員会が認定している科目については,「総括表」のみをプリントアウトして提出してください。
- ※2:申請時に勤務している場合は提出してください。
試験について
試験Ⅰ(論述式)を受験していただきます。