来年度の目標について

[2019.12.16]
准学校心理士資格認定委員会委員長
大野精一(星槎大学大学院 教授・研究科長)

新年2020年を迎えます

みなさんにとっては,いよいよ学校心理士資格取得の申請に向けて最終の準備を始めるときになりました。
中核になるのが,繰り返しこのコーナーでも取り上げてきたケースレポートの作成です。
みなさんがお勤めの現場で解決すべき課題を定めましたでしょうか。

皆さんは,評論家や外部の人間として考えるのではなく,内部で責任ある仕事を遂行している当事者=現場の実践家として,子どもたちや保護者のために具体的な行動次元で,さまざまな課題や問題を定義し,解決に向けて日々模索を続けていると 思います。
これらのことをご自身なりに省察してほしいのです。

ただしケースレポートは,単なる体験談でもエッセーessayでもありません。
そのために順を追って必要な項目をお書きいただきたいのです。
このことについては,既に手引きに記載されていますので,先ずよく読んで概略を把握して下さい。

さらに具体的なイメージを鮮明にするために,2020年度には11月の日本学校心理士会大会(仙台で開催)で,准学校心理士の方々向けに「ケースレポートの書き方」の講座を特設します。
また,学校心理士資格認定運営機構で編集した,ケースレポート作成の手引きを刊行予定です(12月頃)。

これらを参考にしながらご自身の実践を深く省察したケースレポートをお書きになれば,今後の皆さんのキャリアcareerの成長や発展の契機になるものと確信しています。
2020年もご一緒に勉強,研究,実践していきましょう。